除染試験田report2(2012/6~8月)
穂が実ってきました。
でも、隣接する水田(下図↓除染作業なし)に比べると実入りは明らかに落ちます。
これは肥料不足の影響です。
表土を剥ぎ、代掻きで養分の混じった濁り水を3回流した除染作業のせいでしょう。
収穫量での影響も見るため、追肥は特にしていません。
その代り、土壌中の放射線量は大幅な改善が確認できました。
塩化カリウム散布による、移行吸収抑制効果と合わせて、収穫後の放射線量の低減が期待されます。
■2012年1月の土壌汚染状況(原発事故10か月後)
Cs137 ・・・ 122 Bq/㎏
Cs134 ・・・ 92 Bq/㎏ セシウム合計 ・・・ 214 Bq/㎏
■ 2012年8月(除染せず1年後) ・・・・・・・・ ほとんど変わらず。
Cs137 ・・・ 134 Bq/㎏
Cs134 ・・・ 86 Bq/㎏ セシウム合計 ・・・ 220 Bq/㎏
■ 2012年8月(除染した土地) ・・・・・・・・ 30%減りました!
Cs137 ・・・ 88,5 Bq/㎏
Cs134 ・・・ 56,5 Bq/㎏ セシウム合計 ・・・ 145 Bq/㎏
※測定器 :ベルラーシ製 ATOMTEX AT1125(みんなの測定室てとてとに依頼)
測定時間:15分 (検出限界:100Bq/㎏)
※地表0.1m空間線量(測定器:堀場製作所dx‐300)
稲わら雑草放置休耕田(田ぶち前) 0.144μSv/h
(表土5cm剥いで 田ぶち後) 0.111μSv/h